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【王道】戦略策定方法ならSWOT分析 - 知っていそうで知らない知識

今回は、会社が戦略を策定するときに、最もよく使用されるフレームワーク、SWOT分析について紹介します! そもそも皆さん、戦略とは何か分かりますか? かの有名なドラッカーは、「事業の定義を現実の成果に結び付けるものが経営戦略である。経営戦略の目的は、組織をして、その望む成果を上げさせることである。」と、戦略を定義しています。人によって戦略の定義は異なりますが、僕は「戦略とは会社のAsIs(現状)とToBe(目指す姿)のGAPを埋めるための施策・方針」だと考えています。皆さんがよく目にする、多くの会社の事業計画・中期経営計画・アニュアルレポート等も、この考え方に基づいて策定されていると言っても過言ではないでしょう。

この記事を読んでいただいた皆さんには、以下のメリットがあります!

メモ

  • 大企業・戦略コンサルがよく実践している戦略の作り方が分かる
  • 中長期的な戦略に基づいて、会社の経営が行えるようになる

いわゆる大企業の経営企画室や戦略コンサルがよく利用しているノーハウ(フレームワーク)を伝授します。皆さんもこれで戦略を検討できるようになります! フレームワーク自体はシンプルなので、皆さんも早速活用することができると思います。

今回の記事のポイントは、以下の3点です。

  1. 会社の目的を決める! AsIsとToBeを知ろう!
  2. 会社を取り巻く環境・会社の能力を客観視しよう! SWOT分析
  3. AsIsとToBeのGAPを埋める! クロス分析で戦略策定

1.会社の目的を決める! AsIsとToBeを知ろう

皆さん、AsIsとToBeについてご存じでしょうか。「知ってるよ!」という方が多いかと思いますが、念のため説明をさせていただきます。

上のスライドを見ていただくと分かるかと思いますが、今回の例では以下のように整理しました。

  • AsIs:会社の現在の姿
  • ToBe:会社が数年後に実現していた姿(目指す姿)

当然社長は、常に「こんな会社になりたい!」とか、「あの会社に勝ちたい!」とか、いろいろな想いを抱いています。その想いを具体化したものがToBeです。通常、企業理念やビジョン、経営者の想い等から、ばくっとした目標を立てることが多いです。上のスライドの例では、社長は「業界3番手、利益5倍、海外売上高比率10倍」を目指していることが分かりますね。

しかし、AsIsとToBeには常にGAPがあって、その差分を埋めるための施策・方針を検討する必要があるのです。そう、それこそが戦略です! それが、M&Aだったり、新規事業だったりするわけです。

2.会社を取り巻く環境・会社の能力を客観視しよう! SWOT分析

「では、さっそく戦略の作り方を…」と言いたいところなのですが、戦略を練るにも、まずは自分(会社)のことを知ってからでないと、何ができるのか・何をすべきなのかが分かりませんね。そこで、自分の会社を客観視することに最も適しているフレームワーク「SWOT分析」を紹介します! 超王道のフレームワークで昔から数多の会社・コンサルタントに使い倒されています。今後、デザインシンキング等、新しいフレームワークが普及した際に錆びれる可能性がありますが、しばらくは多くの会社・コンサルタントが使用を続けることでしょう。ちなみに、SWOT分析はStregth(強み), Weakness(弱み), Opportunity(機会), Threat(脅威)の頭文字から名づけられました。

では、早速ですが、SWOT分析の紹介をいたします。

 

上記のように、SWOT分析では、外部環境の機会・脅威と内部環境の強み・弱みを整理します。(本当は、もっとちゃんと調査をして、莫大な情報を整理する必要がありますが…上記の図は例としてざっくり作りました)

外部環境を分析する際は、会社に関連する統計情報や競合他社・顧客の情報などを整理します。外部環境を整理する際は、PEST分析を行うことが多いです。ここで詳しくは説明しませんが、Politics(政治), Economics(経済),  Society(社会), Technology(技術)といった切り口で外部環境を分析するフレームワークです。ポイントは、現在の情報だけでなく、将来の予測情報についても分析する必要があるということです。

内部環境を分析する際は、会社の強み・弱みを分析します。3C(Customer, Cometitor, company)分析や、財務分析を行うことで、自社の強み・弱みを分析することが多いです。内部環境はあくまで自分の会社のことなので、経営者であれば、誰よりも多く項目を挙げられる必要があると、僕は考えます。また、「財務分析なんてできない!」という人もいるかと思いますが、全業種共通のKPIや業種固有のKPIについては、最低限把握いただきたいです。

以上で、SWOT分析の説明を終わります。

3.AsIsとToBeのGAPを埋める! クロス分析で戦略策定

会社のToBe・SWOT分析で整理した情報を基に、どのように戦略を練るのかというと、クロス分析です! 世の中にはSWOT分析に関する参考書籍やブログが数多く存在しますが、クロス分析まで触れられていないものも数多くあります。せっかくSWOT分析を学習したのなら、クロス分析まで合わせて覚えてください!

SWOT分析では、機会・脅威(外部環境)と強み・弱み(内部環境)の各要素を、上記のようにかけ合わせることで、戦略を検討します。「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、SWOT分析はまさにこの言葉を体現しています。脅威や弱みからも、戦略を検討できるということです。

クロス分析を行い、ToBeを達成するための戦略を絞り出します。但し、この戦略を実行してどの程度定量的に効果があるのかは、現段階では分からないです。最終的には将来の業績予測を行い、戦略を実行してもToBeに到達できない場合は、既存戦略の修正や新しい戦略を検討する必要があります。そしてまた業績予測を行い…といったサイクルを、繰り返します。

蛇足ですが、業績予測を行うには、通称:ファイナンスモデル(または財務モデル)を作成する必要があり、かなり専門的なスキルが求められます。通常、投資銀行、ファンド、一部コンサルティングファーム等の方がよく使うスキームです。私は素人ながら某大企業の子会社設立時のファイナンスモデルを作ったことがありますが、何回か事故を起こしかけました。今となっては良い経験ですが、ファイナンスモデル作りは専門家に頼りましょう笑

以上で、今回の記事の説明を終わります! 皆さんの会社の戦略作りに少しでも役立てば幸いです!

 

  • この記事を書いた人

Orange

コンサルティングファームや銀行で勤務した経験があり、戦略やファイナンス領域にに強みを持つ。大企業の新規事業立ち上げ、ベンチャー企業のIPO等、様々な状況下での事業計画策定、PMIにおける組織再編、予算編成・業績管理の高度化・効率化などの実績をもつ。

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